妙春堂の日常ーアラフィフ婚のすゝめー

アラフィフ婚にむけての日常つれづれ日記

おひとりさまとおふたりさまの共存

ひとり飲みって、お好きですか?

 

コロナ禍前は何度かひとり飲みに出掛けたことがあります。引きこもり体質改善も狙ってのことでしたが、毎回とても楽しくて、顔馴染みさんも少しずつ出来ていました。

 

それがコロナ禍で自粛ムードが長くなったことで、すっかり宅飲みに逆戻り。今はわざわざひとりで飲みに出ることはありません。

 

とは言っても、この1年はもっぱら彼とのお出掛けがメインなんですけど。

 

その彼も、特定の曜日だけはひとりで飲みに出ます。付き合い始める時に、お互いの大切にしているものを尊重しようと約束しました。彼にとってそのひとつが、特定の曜日だけはひとりで自由に過ごすことなのです。

 

何故その日なのか、特に理由は聞いていません。でも心配はしていませんよ。だいたいはどこのお店に行っているかは想像は付きますし、そもそも彼が行く先々で料理やお酒の画像を送ってくれるので、どこに居るのかは把握しています。

 

付き合い始めの頃こそ、ひとりで飲みに出歩いている彼に「ひとり? 妙春ちゃんは?」と不思議そうに声を掛けてくるお友達もいたそうですが、最近では「あぁ、〇曜日だからか」と納得しているそうです。理解のあるお友達ばかりでありがたいですね。

 

お互いに約束したというとおり、彼も私の大切にしている領域は尊重してくれます。

 

私は20年以上前に亡くなられた声優の塩沢兼人さんが大好きで、訃報を聞いた時は文字通り3日は何も喉を通りませんでした。

塩沢さんが出演された作品のDVDCD、原作の小説や漫画を今でも大切にしており、その延長で所謂オタク的な趣味を多く持っています。

 

そんな趣味に対して、彼は何も言いません。理解は出来ないようですが、否定も肯定もしません。

 

8年程前だったか、京都で某漫画家さんの原画展が開催されました。行きました。九州から夜行高速バスで弾丸です。

早朝の京都駅に到着すると、当時はまだ営業していた京都タワー地下の銭湯で入浴し、伏見の手前の会場へ。サイン会やトークショーなどを楽しんで、その日のうちに同じ高速バスで九州に戻りました。

 

その時の撮りまくった画像が今になってクラウドのデータ容量を圧迫しているのは早くなんとかしなければ……。

いや、それは今は関係ないか。

 

もし仮にまた同じようなイベントが遠方で開催されて、私が行きたがった時、彼は「うん、分かった。いってらっしゃい」と言ってくれると思います。一緒に行こうと誘ったとしても、興味がないことには彼は付き合わないと思います。

 

だって、そういうの苦痛じゃないですか? 私は彼に嫌がらせをしたいわけではありません。好きなものを自由に楽しみたいだけです。

 

逆の場合も同じで、彼がひとりでどこかに行きたいとか、何かをやりたいというなら私は「分かった、いってらっしゃい」と応えます。

私が自由にやらせてもらっているのに、彼の行動に制限をかけることは出来ませんからね。

 

そんな私たちの付き合い方を、理解できないという友人はいます。羨ましいという友人もいます。

 

この付き合い方が正解かどうかは私自身にも分かりませんが、お互いに不満を感じていないようなので問題無いのではないかな? と思っています。

 

どちらも長い時間をおひとりさまとして生きてきて、定着した馴染んだ生活があります。付き合う以上は何もかもそのままとはいきませんけれど、すり合わせられるところは寄り添い合って、護りたい部分は尊重しあうので良いのではないかな?

 

まだ理想論かもしれないけれど、理想が叶ったら素敵だな、なんて年甲斐もなく思うのです。