アラフィフ婚のすゝめ

アラフィフ婚にむけての日常つれづれ日記

【連載】アラフィフ婚への道③前途多難を感じた食事会

3月初旬、両家の顔合わせが行なわれた。

 

福岡県や大分県では『かなめ打ち(要打ち・金目打ち)』と呼ばれている、結納の簡易版にあたる儀式だけれど、私たちは以前から格式ばったものは省くと話していた。仲人も立てないので、簡易版から更にシンプルに食事会という形にした。

 

事前に「結納」や「両家顔合わせ」でググってみると、会の進行について紹介している記事を見つけた。そこには開会の挨拶を新郎の父が行うと書かれていた。

そうか、そこ重要だな。迂闊であった。

早速虹夫さんにLINEを送る。

 

「顔合わせの進行どうする?」

「進行とは?」

「調べてみたら新郎のお父さんの挨拶から始めるらしいよ。お父さんにお願いしてもらっていい?」

「自分でも調べてみたけど、本人が挨拶するのもあるみたい。こちらでやるから大丈夫」

 

ふむ、ではお任せしよう。と、すっかり丸投げ感覚になる私。あとで慌てる布石である。

 

顔合わせの会場は以前から虹夫さんが懇意にしている支配人さんのいる料亭。支配人さんは私も面識があり、今回の件も快く引き受けてくれた。

 

激太りで着られる服がなく直前まで右往左往していたけれど、まぁなんとか様になるワンピースとショールを購入。昔兄嫁から頂いたペンダントをさり気なく身に着け、いざ出陣。

 

偶然にもこの日は大安で、天気も快晴。

 

虹夫さんのお父さんがお酒を飲むことを楽しみにされているということで、兄にも飲んでもらえるようにこちらは甥が車を出してくれて送迎してもらえることに。ありがとう、甥っ子君。

 

先に到着したのは私一家。さほど間を置かず虹夫さん一家到着。

 

座敷へ通されて、奥から虹夫さんのお父さん、向かいに私の兄。次いで双方の母が向かい合わせ。末席に虹夫さんと私。

 

早速虹夫さんが挨拶しようとしたところ、給仕さんから「まずは桜茶をどうぞ」と声が掛かる。

 

桜茶! おめでたい日にだけ供される華やかな飲み物!

姉の結納が実家で行われたとき、母から買いに行かされたのを覚えている。

 

それが、私のお祝いの為に供されている。祝ってもらえてるんだ、この私が……。

 

蓋を開けると、茶碗の中にはふわふわの桜の花びらが湯の中で揺らいでいる。可愛くて、優しい香りが漂ってきて、感極まる。

じっくり味わいながら頂く。

 

そして一息つくと、改めて虹夫さんからのご挨拶とご両親の紹介を始めた。お父さま、お母さまの紹介が済むと、今度は私に向かって手をさっと振った。次はそちらですよ、とばかりに。ん?

あ、次は私がこちらの紹介をするのか。当たり前か。

 

おどおどと席を立ち、父が20年前に他界しているので、代理という訳では無いのですが……、と兄と母を紹介した。

 

虹夫さんの音頭で乾杯をして、お食事がスタート。飲み物の注文で、お父さまが日本酒を「上から」とおっしゃったのには度肝を抜かれた。飲むとは聞いていたけれど、そうきましたか。

そしてそれに全く動じずに対応する私の兄。さすが酒飲み一家の長男だ。

 

終始和やかで楽しい会ではあったけれど、ひとつだけ私の反省点。

上記のように、私の席はお父さまからは一番遠い。その遠い席にいる私にも気さくにお酒を進めてくれるお父さま。いそいそとお猪口を持ってお父さまの席まで移動してお酌をして頂いて、お礼を言ってそのまま自分の席へ戻った私。

 

超の付く大失態!! そこはお酌し返さんかい!!

 

礼儀にうるさい兄の目の前でやってしまったことに気が付いたのは散会から数時間後。間抜けすぎるし、私らしいと言えば私らしい。

兄からお叱りを受けるかと思ったけれど、現在も特に何も言われていない。もういい大人なので、存分に恥をかけということかと思う。

 

他にも美味しい食事に集中してお母さまへもろくに対応出来ていなかったと思う。もう本当に気の利かない駄目な嫁が早くも露呈してしまった。

先が思いやられる。

 

食事会そのものは、その後も和やかな雰囲気のまま終了。両家ともすっかり打ち解けた様子で、私もその場ではホッとしていたのだけれど、後から後から反省点が浮かんできて精神が激落ちくん。

その話を虹夫さんにしても、特に反応はなし。気にしなくてもいいとも言わないし、これから気を付ければいいよとも言わない。

 

虹夫さんにとってはどうでもいいことなのだろう。

それならそれで、私は私で気が付いた限りは反省し、今後同じことは繰り返さないようにしていこうと思う。本当に自分が恥ずかしい。アラフィフなのに……。

 

長年好き勝手に生きてきたものだから、他者への気配り心配りが苦手なのは自覚済み。

今更感はあるけれど、私と一緒に生きていく選択をしてくれた虹夫さんを困らせたくないので頑張っていきたい。