アラフィフ婚のすゝめ

アラフィフ婚夫婦の日常つれづれ日記

結婚の決意と覚悟を根底から覆しかけた男

はい、タイトル。虹夫さんのことです。

 

日々惚気をてんこ盛りでお送りしているこのブログ。珍しく愚痴です。

 

私は以前から国保に加入しています。障害者手帳を持っていることや、失業給付のなんやかんやで国保税はかなり軽減されており、大変ありがたく思っていました。

 

結婚して虹夫さんと新居で生活を始めたことで、当然国保の窓口で改姓と住所変更の手続きをしたわけですが、その際に世帯主が変わったことで国保税の計算が変わると伝えられました。

そして、請求は私から世帯主となる虹夫さんに代わることも教えてもらいました。

計算が変わることで請求額も変更になるので、直近の納付期限の分以降は新しい納付書の額を収めてくださいとも。

 

その場ではふむふむ、と納得したつもりでしたが、新たに届いた納付書にビックリ。

言われていた通り請求先は世帯主である虹夫さんになっていたのだけど、金額が爆上がり。軽く毎期5000円は跳ね上がっています。これが残り7期分はあるのです。

 

これまでは私ひとりの収入に対して国保税の計算をしていたところを、私と虹夫さんの合算した世帯収入に税金が課されたのかな? と思っていたら違いました。

市役所に出向き、改めて教えて頂いたところ、国保税は「被保険者の属する世帯の世帯主に対し課する」とのこと。

 

虹夫さん自身は社保なのに……という、なんとなく納得いかない感はありますが、それが規則なら仕方がありません。でも、さすがに以前と今後での金額の差が著しくて、困惑は否めません。

 

すると対応してくれた職員さんがちょっと突っ込んだお話をしてくれました。

 

今回の総額が約5倍も跳ね上がった金額を元に戻す方法。

 

「お客様(私)が世帯主になることです」

 

もちろん夫婦での話し合いと同意が必要ではあるけれど、とも言っていました。

 

他には私が虹夫さんの扶養に入ることも提案としてお話してくれましたが、所得制限を考えるとそれは現実的ではありません。

 

私が世帯主になるなんて、考えたこともありませんでした。

結婚を考える前は、虹夫さんとは同一世帯として事実婚も考えていました。その場合世帯主は別々です。

でも、私は名前も戸籍も変える覚悟を決意を持って虹夫さんと結婚する道を選びました。

私が世帯主になって、虹夫さんがその「夫」という肩書になるなんてありえません。

 

そう考えて、改めて虹夫さんに職員さんからの話を伝えたところ「うん、それでもいいよ」と。

驚きすぎてすぐに聞き返しました。

間違いありません。虹夫さんは、支払いが大きく跳ね上がるなら世帯主を私にしてもいいと言うのです。

 

ショックでどうすれば良いのか分からず、何かいろいろと訴えてました。

明言は怖くて出来なかったけれど、それでは私の決意と覚悟を持って書いた婚姻届の意味が無いのではないのか、入籍などする必要は無かったのではないのか、という意味を遠回しで。

 

虹夫さんには幸いにも気持ちは伝わったようだったけれど、それでも現実的な『支払い』という部分で生活に直接影響もするものだし、世帯主の変更も視野に入れるべきだという考えは変わらず。

 

言葉を失い、意気消沈の私に、虹夫さんも察しくれました。

これまでのことで、私が如何に覚悟を持って虹夫さんと結婚するという選択をしたかを考えれば、軽々に世帯主の変更を提案するべきではなかったと謝ってくれました。

 

謝ってほしい訳ではありません。解決はしていないのですから。

でも、気持ちを理解してもらえたのはホッとしました。

 

帰宅して、先に入浴をさせてもらっている間に物凄く考えました。

虹夫さんは『世帯主』という立場にこだわりは無い人です。経済的に安くすむなら、変更しても構わないだけなのです。

経済的に問題が無ければ良いのです。

 

晩酌の際、改めて目を見て話しました。

独り暮らし時代、私は節約のためにスキンケアはオールインワンを使用していました。どこのドラッグストアでも買えるような、文字通りお手軽な商品です。

最近になって、なんとなく余裕を感じて化粧水や乳液を単品で揃えてみて、それがとても使用感が良かったので継続して使いたいと思っていたところでした。

 

でも、経済的な問題で虹夫さんが世帯主を降りると言うのなら、そんな贅沢もしません。

スキンケアはまたオールインワンに戻します。それで肌荒れがすることはありません。使用感が良く感じて私の気持ちが上がるかどうかの問題です。

ただの自己満足です。お財布にとっては微々たる余裕しか生みませんが……。

 

だからと言うのもおかしいけれど、世帯主はあなたがしてください。

 

虹夫さんは時々質問や確認を挟みつつ、私の提案を聞いてくれました。

そして、そこまで考えてくれたのなら、と納得してくれました。

 

この結論に、腑に落ちないという方もいるかと思います。でも、私たち夫婦はこれで折り合いをつけました。

 

これがもし私が感情的になって、「私の覚悟はなんだったのよ!」とか、「改姓した側の苦労を知りもしないくせにー!」とか感情的になって喚いていたら、こんなに速やかに終息をしなかったでしょうね。これも、アラフィフ大人婚ならではなのかもしれません。

 

熟年新婚夫婦、初の大修羅場。これにて幕引きでございます。

愚痴だから少し長くなりました。失礼いたしました。

 

おやすみなさい。