アラフィフ婚のすゝめ

アラフィフ婚夫婦の日常つれづれ日記

【連載】アラフィフ婚への道13「マリッジブルーではないけれど…」

連載ブログ通算30回目。

 

結婚式のBGMYouTubeでリスト化して流し、気持ちを高めている毎日。

 

最近憂鬱な気持ちになる瞬間が多い。

アラフィフでもマリッジブルーになるのか。

 

て、ちゃうわ。

単純に、部屋が片付かない。

 

虹夫さんは元々「野郎にしては綺麗な部屋だと思う」と自認しているくらい、性格もお部屋もこざっぱりしているらしい(見たことない)

 

それに対して私の部屋は1年前までは汚部屋で、現在も決して綺麗とは言えない。物は明らかに多い。

 

現在のアパートより新居はずっと広くなるとは言え、それは虹夫さんとの共同生活の場所。

私の持ち物ばかりで埋め尽くす訳にはいかない。

 

そこで再びBOOKOFFへ大量の本を持ち込むことにした。

前回200冊を越える本を手放しているので、虹夫さんは「もう本は売らなくて良い」と言ってはくれているが、私が処分をしようと決めた。今度は150冊ほど。

 

そのうち値段が付いたのは約100冊。買い取ってもらえなかった本の大半は20年以上前に、塩沢兼人氏が出演していたゲームや映画作品の原作本。古すぎるということか。

 

兼人さんの声と演技は私の脳裏に焼き付いている。どんな作品のどんなキャラクターでも、脳内で兼人さんの声に変換できるのが私の特技だ。

虹夫さんには『特殊能力』とドン引きされてしまったが、推しが声優の方なら大抵が持ち合わせている能力だと私は思っている。

 

だから、もう原作は手放しても構わない。この24年もの間、固執してしまっていたけれど、これも良い機会だ。

手許には無くても、私の中に塩沢兼人という俳優は永遠に生き続けているのだから。

 

で、そんな大切な蔵書に値段が付かなかったのは大変残念ではあったが、最終的にそれなりの買取価格になって、最近金欠で事あるごとに助けてもらっていた虹夫さんにガリガリ君を奢ってお返ししたりした。

 

 

実は新生活では財布は共同にしようということを決めたのだけれど、それ意外にも共同になることが幾つかある。

 

生活が共同なのは勿論だが、現在私たちは仕事も同じである。

 

業務内容は異なるが、所属は同じ事業所。

職場結婚はよく聞くけれど、結婚を決めてから同じ職場になるのは珍しいのではないだろうか。

 

昨年の暮れ近くに、結婚が視野に入っているのに無職(失業給付受けつつ)なのが耐えられず再就職したが、春には派遣契約を切られてしまった。

途方に暮れていたが、虹夫さんは元から私を自らの勤務先に入所させる気でいたらしい。

珍しい人だな。

 

そんな流れで、この夏から私は虹夫さんと同じ職場に所属して日々様々な業務にあたっている。

虹夫さんはそこの管理者という立場なので、ずっとずっと上の存在。時折手厳しい指導を受けることはあるけれど、これまでの信頼があるので素直に受け入れることが出来る。

 

一番私が助かっているのは、私の持病を最も理解してくれている人が上司であること。

社会で働くうえで、こんなに頼もしいことはそうそう無いだろう。

 

来月から新居から一緒に通勤することになる。

現在は週に2回の虹夫さんにもお弁当を作る日も、今後は毎日だ。

日々の料理もスーパーの惣菜頼みという訳にもいかない。

 

プレッシャーはかなりのものだ。

 

虹夫さんのことだから、無理のない程度に頑張れと応援してくれるだろう。

だが綺麗好きな虹夫さんが日々快適に過ごしてもらえるように、汚部屋の素養は何がなんでも封印して継続的に住まいを清潔にする努力も必要だ。

 

現在の職場では、清掃の仕事も多く受けている。

言うまでもなく私の苦手分野ではあるが、良い機会だ。

掃除のコツをそこで習得出来れば、虹夫さんとの居住空間を整えることも出来るかもしれない。

 

 

いや、新居の清潔はそこからでも良いかもしれないが、現在のアパートの退去までの清掃は待ったなしだぞ私。

大量の過去に描いたスケッチブックの束、描きたいものがあって買い込んでいた画材や紙、昔手当たり次第に挑戦したハンドメイドの材料、ガシャポンの戦利品、珍しい酒瓶etc.

 

さて、どうしたものかな。

虹夫さんなら容赦なく捨ててくれるのだけど、私にも思い入れはあるし、兼人さん出演作の原作を手放したのと同じように、きちんと気持ちの整理もつけたいし。

 

タイムリミットは残り僅かだ。ごみはいつでもなんでも捨てて良いわけではないから収集カレンダーに間に合うように捨てなければいけない。

 

あぁ、憂鬱……。