アラフィフ婚のすゝめ

アラフィフ婚夫婦の日常つれづれ日記

【連載】当たるも当たらぬも八卦よいよい②「駐車場問題」

もっとも心配していた旅行のエピソードに対して、レインボーさんからはなんのコメントもありません。何かあれば連絡をくれるはずなので、このまま公開してもよいとお許しをいただいたと判断しました。

そんな訳で、自己満連載はこのまま継続いたします。どうぞ気長にお付き合いください。

 

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ゆったりと新たなステージに進み始めた私たち。全ては私の部屋が一定以上片付いたからであって、汚部屋が続いていたらいつまでも先に進めなかったのだと思うと複雑な気持ちになる。

 

阿蘇からの帰りに話した中に、状況が許せば週末をアパートで過ごすのもいいね、という案が出ていた。私は車を運転しないので、アパートの駐車場は契約していない。支払いはレインボー氏がするとして、改めて1台分契約すればいつでも部屋へ来ることが出来る。一度管理会社に確認してみてほしいと言われた。

 

なるほど、そういうのも有りだな、と思った私は、まず不動産情報サイトで住んでいるアパートの駐車場代を確認してみた。だが、部屋の賃貸料しか記載が無い。駐車場代の項目は空欄になっていた。このアパートは駐車場付きなのに、と疑問に思ってそこで初めて問い合わせの電話をかけてみて、返ってきた答えに驚いた。

 

「現在その物件の駐車場に空きが無くて……」

 

そういうことか!

 

鉄道が通っていない、バスの便も年々減っている田舎の地域だ。車はひとり1台が常識で、私のような移動の足が公共交通機関のみという方が珍しい。最近ファミリー世帯でお子さんが運転免許を取得したらしく、若葉マークを付けた車を見掛けていた。一世帯1台なら余裕もあっただろうが、そういうことなら空きが埋まってしまっても仕方がない。

 

 

では、近隣の月極駐車場を当たってみるかと思ったが、これまで駐車場について意識したことがなかったのでどこに駐車場があるかなんて分からない。ネットの賃貸情報サイトには駐車場の情報も掲載されてたので、早速地域を入力して検索してみた。最寄りバス停のそれぞれ前と次のバス停近くになら僅かに空きがあったのだが、そこから徒歩でアパートに来るには距離がある。そして道幅が狭いので歩道らしい歩道も無い。危険なので却下。

 

溜め息を漏らしつつ、近所のスーパーへ買い物に行こうと外出したところで気が付いた。最寄りバス停のすぐそばに駐車場があるじゃないか。飲食店の裏なので目立たないけれど、結構広い。

 

その足で駐車場の入り口まで行ってみる。看板に空き情報が貼り紙されており、期待しながら記載されている電話番号にその場でかけてみた。だが、その情報は少々古く、前月1日付けで2台分の空きが出ていたがすぐに埋まってしまったのだと言う。頑張って勇気を出して電話をかけたのに連続で不発。酷く落胆した。

 

レインボー氏にもそれらをLINEですぐに報告した。仕方のないことだけれど、やっぱり残念。

 

ほぼ同じタイミングで、最近アパートのすぐお隣にあったお店が閉業したようで、片付けの業者らしき人たちがよく出入りしているのを見掛けた。入れ替わりが激しいお店だったけれど、建物はかなり古い。どうせなら建物も取り壊して月極駐車場にしてくれないだろうか。即行で契約するのに。

 

だがそんな安易な思惑など叶うはずもなく、そのお店には同業者が入ることになった。なかなか上手くいかないなぁとがっかりしたが、ここまでが順調すぎたのだ。

汚部屋からの脱却を目指し始めてからの変化は著しい。あまりの荒れ具合に、宅配業者にさえ玄関のドアを開けたくなかったくらいだ。

 

 

結局駐車場問題は一旦棚上げとなった。現在は月に2回程、週末に飲みに出た際にアパートに1泊してもらい、翌朝のバスでレインボー氏は帰って行くのが定番になっている。思い描いていたのとはまったく違う現状だが、駐車場が見つからない以上は仕方がない。

 

前述の繰り返しのようになるが、私の住む地域は市中心部から遠い郊外。そしてレインボー氏がご両親と住む自宅も逆方向の郊外。お互いに交通に不便を感じる環境で、私が運転できない以上は気軽に行き来は出来ない。彼にばかり負担を掛けていて心苦しい。

 

新たなスタートと言いながら、出鼻を挫かれてしまった。これでは先が思いやられてしまう。そんな気落ちする部分と、いやいやまだ始まったばかりじゃないか。解決すべき問題はこれから次々に起きるんだぞ、と檄を飛ばす部分とが自分の中で交錯する。

うん、そうだ、そうなんだ。すべては始まったばかりなんだ。

 

 

月並みだが、結婚はゴールじゃなくて通過点に過ぎない。まずその通過点に向かって当面の課題をひとつずつ片付けていくのが、今すべきことじゃないか。駐車場問題なんて、そもそもそんな大きな問題でもない。アパートの専用駐車場に空きがあるのが一番望ましいけれど、そうではなかった以上どうしようもないじゃないか。

 

ぐずぐず言っておきながら、自分で答えを出してしまった。長々と独り言に付き合わせて申し訳ない。

 

もちろん常にアンテナは張っておいて、駐車場の契約を獲得する野望は持ち続ける。これはいつかは解決するべきことだから。と言いつつ、案外先にお互いの覚悟が決まる可能性も無くはないけれど。

それは、レインボー氏と私の共通認識である「なるようになる」に表れている。なにごとも焦る必要はない。そのタイミングがくれば動けばいい。ただしぼんやりしているとタイミングを外してしまう可能性もある。私は自他共に認めるぼんやりさんなので、そこは気を抜けないのである。

 

【続く……】