アラフィフ婚のすゝめ

アラフィフ婚夫婦の日常つれづれ日記

私を呼ぶ声

ひとつ前のブログを投稿した夜、虹夫さんから言われた。。

 

「読んだよ。軽く俺のことディスってない?」と。

 

いいえ、気のせいです。

 

 

引っ越しの際に、虹夫さんからお達しがあった。

旧住所にあった3つの大型本棚のうち、新居に持ち込んでも良いのはひとつだけである、と。

どの本棚も皆愛おしい。全てに思い入れがある。

 

それでも泣く泣く、一番の古株で頑丈な本棚と、新参者のカラーボックスは転居を許された。

 

友人からの長崎土産。2枚あるハズレの激辛は、見事に私たちにあたしました。

 

 

可哀そうなのは180cmもありながらすげなくあしらわれた可哀そうな子たち。

「この子にも、この子にも思い入れがあるの!」と虹夫さんに訴えてみたけれど、「そもそも本棚に“この子”とか言わんけん」と、かなり引き気味に返されただけ。悲しい。

 

SNSで譲渡先を募ったところ、意外にもすんなり申し出てくれる人が現れた。

 

引っ越しも済んで、少し落ち着いた頃に虹夫さんに頼んで軽トラでお届けに行った。エアコンの効きは悪いけど、ちょっとしたドライブを楽しむ。

 

先方は本が増えて、収納場所に困っていたそうです。

ありがたいことに2つ共まとめて引き取って頂けた。

 

 

ある朝、眠くて眠くて、でもお弁当作りと出勤の支度をしなければならず、何度も床に座り込んでは眠気と戦っていた。

 

やがて遂に耐え切れなくなった私は、虚ろな顔で呟いた。

 

「布団が呼んでる……」

 

虹夫さん、唖然。

 

「時々おかしなこと言うね」だそうですが、あ、時々ですか。良かったです。

 

感性の違いだろうけど、と虹夫さんは続けた。

 

「本棚は本棚だし、布団は呼ばないよ」と言われたのは、私にはかなり衝撃的だった。

 

布団に呼ばれた経験のない人なんて、この世にいるのか。

 

本棚は捨てたのではなく、里子に出したのだと言っても不思議そうにしている虹夫さんとは、根本的なところでは相容れないのかもしれない。