妙春堂の日常ーアラフィフ婚のすゝめー

アラフィフ婚にむけての日常つれづれ日記

2021.12.19 初めての入院と強制連行

前夜、謎の胃腸炎により入院が決定した私。

救急車の中では連絡が取れなかった実家とは、点滴の最中に病院側から母と連絡が取れたとかで、女医さんから「子宮筋腫あるんだって?あと貧血も」と言われて「あ…」。

鬱以外に罹ってる病気はあるかと聞かれた時、まったく思い出しもしなかったわ。一回診察受けただけで経過観察になったし、聞かれた時はパニックにもなってたし。

まあ、今回の症状には関係なかでしょ。

 

入院が決まったら、早速コロナの簡易検査。細い綿棒を左の鼻の穴に入れられてグリグリ。ちょっとやり過ぎじゃね?くらいにグリグリされて、待つこと数分。さいわいにも陰性。晴れて病棟に。

 

お高くなってしまうけれど、個室を選択。とにかく自分がどうなってしまうか分からない不安な中、ひとりが一番落ち着く私としては大部屋は無理だと判断。

病院着を取りに行ってくると言ってナースさんが去って30分。わ、忘れられたかな?と不安になってきた頃にようやく「ごめんねー、バタバタしてて」と戻ってきてくれた。

点滴しながらなので着替えを介助してもらい、ようやく就寝。

が、この時からこの病院のナースとの愉快なドタバタが既に始まっていたのであった。

 

深夜。

薄明りの中、時計を見つめる。日付が変わり、46歳になった私。すげえ誕生日になったものである。

昨夜も全く眠れていなかったのに、今夜も眠れそうにない。このままでは胃腸以外も壊れる。

恥をしのんで睡眠薬を所望(ナースコール使用)

それでもうつらうつらとしか出来ないまま、点滴の交換にナースさんが来た。

そこで気になっていたことを聞いてみた。

 

「点滴してる左手が冷たくて、布団も濡れてる感じがするんですけど」と。

 

ナースさん、明らかに薬液の漏れている私の手元を覗き込む。そしてポソッと「…マジか」と。

 

え?今、マジかっつった?それこそマジか。

ぐったりしてるから私も表情を変えることも出来ないまま、ただびっくり。

その後、そのナースさんは左手の甲から点滴位置を変えてくれようとしたのだけど左手首失敗、右手首失敗、右手の甲でようやく落ち着くという、本当にマジかと言いたくなる事態に。

私の両手、針穴だらけやん。

 

能面のような顔で内心苦笑いをしつつ、やがて朝になる。

9時頃だったか、再び点滴の交換をしてもらう。それが終わったら帰っても良いという意味の言葉をもらい、ホッとする。

が、その点滴が長い。そろそろ昼なるぞ。

そんな時、お手洗いに行こうとして点滴のチューブを引っかけてしまい、機械からアラームが。仕方なくナースコールを押して来て頂いたのだけど、そこで言われたのが「もういつでも帰っても大丈夫ですよ」と。

さっきと言ってること違わね?

うーん、じゃあ、そろそろ帰ります。

 

実家からは兄に「夜中でもいつでもいいから連絡ください」とLINEが来ていたし、いつでも迎えに来てくれる気満々なのが伝わる。う、うむ。これで何も連絡しなかったら、それはそれで怖い。

 

この帰るタイミングでも、ナースさんとの間にチグハグがあったのだけど(点滴外そうとして、やっぱりお迎えまでそのまま、て言われたり)、まあそこはいいや。

 

お昼前、お迎え来ましたよ、てことで点滴を改めて外してもらって着替えをして、1階のロビーへ。そこには母と兄がいました。

ナースさんから状況説明と今後の過ごし方についてアドバイスを頂き、無事に退院。

 

が、歩くのが辛い。痙攣は治まっていたけれど、ずっと攣りかけの状態だった足や、慣れない点滴を一晩中されて緊張状態だった全身が筋肉痛状態になっていて、自分の身体じゃないみたいに動かしにくい。ギクシャクしてコントのよう。

 

車に乗り込むと、一応アパートに寄ってくれたけれど、それは必要なもの(着替えとか)を取って来いという意味で、問答無用で実家に連行された。

 

仏間に布団を敷いて(兄も手伝ってくれた)、早々に横に。

偶に帰って来たかと思えばこんな形で、ご先祖様、亡父、神様に申し訳がない。なんか、怒られてる気までしてきた。

 

少ししてレトルトのお粥を食べて再び横に。

夕方微熱が出ていることが分かった時には、甥姪の中でも一番生意気だった兄の次男がアイスノンを持って来てくれて労りの言葉までくれて、その成長に感動してしまった。もう高校生だもんね。

夜中にトイレ入ってるの気づかなくて電気消してごめん。

 

この日はМ1が放送されていたから、少し母や次男坊君と一緒に観ました。

実は久しぶりに民放を観たのだけど、お笑いの笑いどころが分からなくなっている自分にびっくり。甥っ子が爆笑している意味が分からなかった。身体が本調子じゃないってだけではないと思う。

でも、歳と共に身体を張った芸風は苦手にはなってきたな。

あ、今日誕生日だったの忘れてた。

 

遂に塩沢兼人さんの年齢に追い付いてしまった悲しさを噛み締めつつ、就寝したのでした。