妙春堂の日常ーアラフィフ婚のすゝめー

アラフィフ婚にむけての日常つれづれ日記

2021.12.18 地獄の始まり

前夜、自分の誕生日の前々夜祭と称して飲みまくり、深夜に帰宅。

数時間後から起きた異変。いや、もう時間ははっきり分からない。

眠れそうで眠れない。いや、眠れない(どっちやねん)

次第に胸がむかむかしてきて、遂に激しく嘔吐。

 

数時間にわたり、数えきれないほどの嘔吐を繰り返し、身体は震えだし、足が何度も攣りそうに。

もう意味が分からない。とっくに胃の中は空っぽのはずなのに、何故こんなにも吐いてしまうのか。

 

一睡も出来ないまま外は白んでくる。今日はバスツアーの日。吐き気は落ち着いてきたからと支度を始めたのだけれど、この判断が大間違いだったことを数時間後に痛感することになる。

 

少し早めに集合場所に到着。外気が冷えるのか痙攣なのか分からない身体の震え。

一軒目の酒蔵さんに到着早々、盛大に嘔吐。超絶恥ずかしい。もう穴を掘って埋まりたいくらいに恥ずかしい。いい大人が体調管理も満足に出来ぬとは。

 

ツアー仲間さんから甲斐甲斐しくお水を頂いたり、酔い止めのお薬を頂いたり、蔵人の皆様にも心配をお掛けしてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいに。

試飲タイムではお酒の匂いが辛くてバスで待機させて頂くことに。その状況から、前夜飲み過ぎて二日酔いなのだろうとおっしゃるメンバーの皆さん。

 

違うもん!絶対に違うもん!私が日本酒四合弱で二日酔いになんてなる訳ないやん!(四合弱飲んだんか)

 

二軒目の酒蔵さんはもう最初からパスしてバス待機。私は何をしにここまで来ているのか。

しかしちゃっかり抽選会で焼酎を当てちゃうあたり、何かを持っているらしい(代理で抽選会に参加してくださった添乗員さんありがとうございます)

 

さて昼食タイムです。ハンバーガーとビールです。

はい無理ーっ!

皆さんが食べているのを見るのは全然気にならないのだけど、自分が食べるとなったらまったく身体が受け付けない。ビールも飲めそうにないので、取り敢えずグレープフルーツジュースを頂きました。

 

この後も予定は目白押し。そんな中こんな体調絶不調なメンバーを連れての旅程は間違いなく迷惑千万。添乗員さんとも相談して、さいわい大分空港が近いのでそこから高速バスで大分駅まで帰らせてもらうことに。

早速お店の方にタクシーを呼んで頂いたのだけど、ここでもトラブル。

このハンバーガーとビールのお店、出来たばかりでこの日はプレオープンだったのですが、タクシーのドライバーさんにはまだ認知されていなかったらしく、場所が分からくて近くまで来たらしいのに帰っちゃたのです。なかなか来ないから問い合わせたらそんな事態で、高速バスの時間は迫るしで、もうなんてこったい。

 

急遽お店の方の自家用車で空港まで送って頂くことになり、ハンバーガーもテイクアウトさせて頂きバスには間に合いました。本当に迷惑を掛け通し。深く反省しきり。

ほんと、参加を見合わせるべきでした。

 

さて無事に大分市中心部に到着するも、嘔吐が再開。

帰宅後もそれは止まず、自宅にいる安心感からか緊張が解けた分、身体の震えも復活。何度も足が攣りそうになるのも辛い。呼吸なんてとっくに過呼吸

無理ー!もう無理ー!それだけは避けたかったけど、もう自力ではどうにもなんねー!

 

震える手でスマホから119。オペレーターの女性に状況説明をしている自分の声が、自分でも驚くくらいに息も絶え絶えで改めて私マジやべぇと痛感。

 

間もなく救急車到着。隊員さん3名が来てくれました。

「自力で歩けそうですか?」

えぇ、なんとか。

お薬手帳持ってますか?」

あ、すみません。部屋の中です。と急いで一度施錠した玄関を開ける。

「慌てなくていいですよー」

はい、すみません。ありがとうございます。

 

なんとか自力で救急車に乗り込み、状況説明やバイタルチェック。

心拍数が異常に早いこと、血中の酸素濃度が低いことを指摘され、痙攣や足の攣りは脱水症状からきているのだろうと説明を受けた。

当日は水分以外何も口にしていませんでしたが、前日の食事内容について聞かれました。ちょっとした前菜とお刺身の盛り合わせ、そしてお酒。

服用していた薬についてや、既往症なんかも聞かれたのですが、鬱くらいしかないし。

 

あと、緊急連絡先として実家のことを聞かれたのだけど、物凄く抵抗感を覚えてしまった。実家の世話にはなりたくないという気持ちが、こんな時にも働いてしまった。けれど仕方なく電話番号を伝えた。追及されるのもキツいし。

 

間もなく、ひとつの病院に受け入れしてもらえることに。

そこでひとつ勉強になったこと。

『救急車は揺れる!』

すげー揺れる。それでなくても吐きそうな状態で、きっと安全運転してくれているのだろうけどヤバかった。

 

病院に着くと、隊員さんから引き継ぎを受けているとは思うけど補足かな?更にいろいろと話を聞かれた。左手の甲から点滴を受け、右足の付け根から採血をすると言われる。

あしのつけねからさいけつ?そげなところから?

思わず「痛いですか?」と聞いてしまう私。だって、腕以外から採血するなんて初めてだもの。

「ちょっとね」と女医さん。

止血はかなり圧迫されましたが、結論から言うとそんなに痛みは感じなかった。私、ビビり過ぎ。

 

数時間の点滴の間、少量だけど2回の嘔吐。

医師からは感染性胃腸炎だろうと言われたけれど、思い当たることがない。

結局状況が改善されないので、一晩入院することに。

45歳最後の夜に、人生初の救急車と入院を経験する羽目になりましたとさ。

 

次回、『初めての入院と強制連行!』お楽しみに♡←疲れている