今日もお仕事ぐったりさん。明日は訳あってお休みをもらったので、ひたすらぐうたら出来るように買い出しもして帰宅。すぐにでもお惣菜を温めてのんびり過ごそうと思っていたのだが…。
玄関の扉を開けてすぐに違和感。洗剤の匂い。それも強めのやつ。
だが、見たところの変化はない。
おかしい。
私は無駄に鼻が利く。間違いなく今朝出掛ける時には無かった匂いだ。
足を進めて「あ…」
ユニットバスのドアの前に、お風呂用洗剤が置かれていた。
おかんが来たぁぁぁぁーっ!!!(既視感)
ただ来ただけではないのが、この時既に分かった。だが敢えてその前に台所を確認。
トイレ用洗剤に、掃除用ウェットシートと専用モップが立て掛けられている。
…うぅ、こ、怖い。きっとそれだけでは終わらない。
覚悟を決めて、ユニットバスのドアを開く。その前に、ドアの前の洗剤をどかそうと手にして、明らかに新品ではない軽さに絶望はピークに。…ガチャリ
「ぎゃあぁぁぁぁぁ」
放置していたカビが、見事に消えていた。
浴槽も、トイレもピカピカ。もう何年も見ていないレベルにピカピカ。
お、おかぁぁぁ~んんんっ
震える手でLINEを開き、一言だけ「ただいま」と送った。数分後、こう返信が届いた。
『あれでは病気になるよ』
『幸運には水回りは大切だよ』
もももっ申し訳ございません!
ゴミを溜めることは無くなったので、少しずつ無駄な物を処分したり汚れを落としたりはしていたけれど、最大級の難敵に育ててしまったお風呂とトイレは、自分が悪いとは言えなかなか手が出なかった。
母も決して掃除上手な訳ではなく、私の物を捨てられないところは母に似たとも言えるのだけど、その母をもってしても私の現状は最悪だったのだろう。ある意味、母に火を点けてしまったようだ。
LINEではこれ以上の言及はなかったけれど、もしかすると今後も抜き打ちで汚部屋チェックが入るかもしれない。
ヤバい。
今回はスルーされたけれど、母が絶対に見ていない訳がない場所がある。
日本酒と焼酎とリキュール、炭酸水にかろうじて卵があるだけの冷蔵庫に、ロックアイスと保冷剤しか入っていない冷凍庫。
今日の買い出しでプリンと黒酢ドリンク、冷凍食品が少々追加されたけれど、それがどれ程のフォローになるだろうか。あなたが親なら、そんな我が子の冷蔵庫を黙って見過ごせるだろうか。
(分かってるなら自力でなんとかしろ、私)
そんなことをキーボード叩いて入力しながらモカ☆フシギをロックで飲んでいるのだから、本当に私という人間は救いが無い。明日は休むことを職場の仲間に伝えた際には、お酒のイベントですか?とナチュラルに質問される有り様である(実際は過多月経対策なのだけど)
他人の目が無いと、人間どこまでも怠惰になれるものだ。決して私だけではないだろう、と思う。
母の抜き打ちチェックは、私に足りない緊張感と張りのある生活を得るには貴重なものなのかもしれない。
怖いけど。