妙春堂の日常ーアラフィフ婚のすゝめー

アラフィフ婚にむけての日常つれづれ日記

2021.11.29 〇〇だったらしてやらないこともない

いい歳をとっくに超えてしまった『おひとりさま』にはよくあるお話し。

 

最近お友達と飲んでいて、こんなことを言われた。

「結婚はしておいたほうがいいよ」と。

 

うん、昔は母親からことあるごとに言われた言葉だわ。最近は口にしなくなったけど、決してその考えがゼロになった訳ではないことも分かっている。母の愛は海よりも深く、遥か大気圏を越え、壮大で煩わしくも有り難いものだ。

母や兄弟だけではなく、私と仲良くしてくれている人の中にも、同じように気に掛けてくれている人がいることも分かっている。本当にありがたい。

スピリチュアルな話になるが、亡き父も私の将来を案じて、霊媒師を通じてタンスの奥にしまっていた縁結びの御守りを私に届けるよう言ってきたとか(本当に御守りが見つかったのには絶句)

 

だがしかしである。私には結婚願望が無い。

 

実を言えば、幼い頃はある程度の年齢がいけば人間自然と結婚するものだと思っていた。

本当に幼かった。

故に、ある年代の時期は焦ってしまったこともあった。若さ故だと今では思う。

 

好きになった人がいない訳でもないけれど、結婚までは考えることはなく、結局ひとりのまま今に至る。

 

結婚…。そんなに重要ですかねぇ。

それが幸せだと思う方には、それで幸せになってほしいと本心から思うけれど、私個人は特にそこに幸せを見いだせない。それは、子供時代の(厄介なことに思春期での)両親の不仲だのなんだのが強く影響しているのだと思う。

両親がそれぞれ互いのいないところで醜く貶しあう姿を見て育ってみてごらん。それも、13~15歳という多感に時期に。

 

え?そんなんでおまえらなんで一緒になったんだよ。しかも子供4人も生んで、馬鹿じゃねーの?くらい思うって。そしてその4人のうちのひとりである自分の存在を呪うって。

 

そんな経緯があって結婚をしたいとは思わないのだが、一応子供を欲しいと思ってはいた。

女に生まれた特権ですよ、出産というのは。男女の差異で、これ以上でも以下でもない能力。それが妊娠と出産。

 

好きな漫画の台詞のひとつに、こんなものがある。

 

「女を侮辱するということは、人間を侮辱することと同じだ」

 

よくぞ言ってくださった!と、高校時代の私、拍手喝采

 

だがしかしである(2回目)

結局妊娠出産の機会もないまま、この歳になってしまった。筋腫も出来て、内膜症と腺筋症も併発して、妊娠しにくくお腹の中で赤ちゃんが育ちにくい身体になってしまった。貴重な能力を不意にしてしまったのは後悔しているが、それはもう仕方がない。縁がなかったんだ。

 

でも私には『赤子キラー』というスタンド、もといフェロモンがある(『万年モテ期』参照) 

自分の子供を産めないことを悲観することはない。誰の子供であっても、たくさんの子供たちに慕われるという幸せを得る能力が私にはある。

 

それでもやはり、結婚はしておいた方が良いという人たちがいる。将来ひとりでは寂しいだとか、何かあった時に心配だからとか。

寂しいはないな。これまでもひとりだったのだから、これからもひとりで寂しいとは思わないだろう。でも、確かに何かあった時に気づかれずに人知れず…は嫌だな。

 

う~ん、だったら…『事実婚』だったらしてやらないでもないよ(上からの物言い)

 

だぁってぇ~、面倒くさいや~ん名前変えるの~。

 

現行の結婚制度で極端に女性に負担を強いているポイントがある。いや、一部の男性にも当てはまるけれど。

 

それが『改姓』

 

超めんどくせぇぇぇっ!て思うこの改姓。戸籍制度やらが制定された時代に、クレジットカードってあったか?携帯電話なんてあったか?運転免許や金融機関の口座を女こどもが個人で持つなんて考えられたか?と。

 

結婚することで、大半の女性(ときには男性も)がそれらの改姓を行わなければいけない。この手続きがどれほど煩わしく金銭的にも体力的にも時間的にも負担になるか。

それぞれの特性的に必要なのは理解できるとしても、いちいち本人が申請して、その申請に戸籍謄本を提出して、手数料を徴収されてと理不尽極まりない。

公的なものでもこれだけあるのだから、各種アプリや会員登録なんかも変更手続きするとなると気が遠くなる。

 

だからこそ言いたい。選択的夫婦別姓制度を一日も早く導入してほしい。

法改正に時間が掛かるのなら、ここは事実婚にもっと権限を持たせる方が短期間で済まないか。

成婚率を上げたいなら、事実婚も含めてしまえ。少子化も回復するかもよ。知らんけど。

 

こんなことばかり言ってる私だから、結婚も事実婚も程遠いのは自明の理である。