アラフィフ婚のすゝめ

アラフィフ婚夫婦の日常つれづれ日記

ささやかな野望

雨の翌日。

昨日はお洗濯が出来なかったので、今朝は洗濯機を2回まわしました。おかげでベランダは干したもので大渋滞。

 

祝日ですがゴミの収集はあるので、いつものように虹夫さんがゴミを出しに行ってくれました。毎日感謝です。

我が家に壁掛け時計が仲間入り

先日は虹夫さんの実家に、夕食に招待されました。今回はお好み焼きと焼きそばです。

 

虹夫さんのご両親はいつお会いしても大らかで穏やかで、そしてとても仲が良いです。

生意気かもしれませんが、とても和みます。

 

大きなホットプレートに虹夫さんが生地を伸ばし、わいわいと焼くのを楽しみました。

 

お好み焼きと言えば私の母の作るお好み焼きらしきモノ。

母は大阪出身ですが、地方というより個人の感性が独特すぎて、世間一般で言うお好み焼きを私は食べたことがありませんでした。

なんと言っても、人参とか玉ねぎとかピーマンが入っていましたから。

 

「お好み」なんだから何を入れてもいいのよ。

 

と母は言っていましたが、それただの屁理屈だと今なら思います。

 

虹夫さんのお宅のお好み焼きはキャベツとえび、イカが入っていて、更に豚玉仕様です。こういうのがオリジナリティなのだと思います。

しかも、焦げていない。

 

我が家のお好み焼きは基本黒い波模様が出来ていました。火力の問題なのでしょうけど、それが毎回当たり前のように出てきていたので、それが普通だと思っていた子供な私。疑うことを知らなかったのですね。

 

言い訳ではありませんが、決して私の母は料理が下手だったわけではありません。アジの南蛮漬けやオムライスなど、いとも簡単に作ってみせていました。おでんなんて絶品でした。

手際は良いのです。

 

ただ、突然何か違うことをしたくなるようで、見た目からは想像もつかない味付けをして父を怒らせること多々。期待していたのと別物の味がしたら、まぁビックリはしますよね。

 

でも、怒らなくてもいいじゃないか、父。

 

一方で、私は要領も手際も悪くて○○の素とかが無いと、満足なお料理なんて出来ません。

ひとつの行程に取り掛かるのにも、何秒間が考え込みます。

 

いつか虹夫さんに、私の料理ならこれだと何か代表的なものをあげてもらえるようになりたいですね。熟年だけど、新婚らしい悩みです。

 

違いを楽しむ

前回は虹夫さんを褒めすぎてしまいましたかね。失礼しました。

 

あれだけ読むと、なんだか洗脳されてないかと疑われてしまうでしょうか。でもそこは大丈夫だと思っています。周囲から虹夫さんとの関係を反対する声は一切ありません。

寧ろ、こんなにいい人はいないと皆さん口を揃えます。

 

もしも仮に洗脳されているとしたら、反対派の声が絶対に起きているはずです。

 

虹夫さんは私が何かおかしなことを言ってもやっても、不思議そうな顔はするけれど、否定や拒絶はしません。虫に話しかけても、お鍋のことを「前のアパートから一緒に来てくれた子」と言っても、一瞬ポカンとするけれど笑顔で受け入れてくれます。

 

虹夫さんにとっては虫は虫であり、鍋などの物は物であり、言葉の通じるものではありません。

いや、私もそれらと会話が出来ると思っているわけではありませんよ。でも、こちらが気持ちを持って接していれば何かが通じると思っています。

虫はどいてと言えば去ってくれますし、お鍋も語り掛けながら調理をすれば美味しく仕上げてくれるような気がするのです。長持ちもしそうだし。

 

でも、いまだに料理が上手くいかないのは、話しかける言葉に心が入っていないからかしら?(そんな馬鹿な)

 

こんな変わり者な私を、虹夫さんはいつも楽しいと言ってくれます。

私も、私が思いつきもしないユーモアのある発言やいたずらを仕掛けてくる虹夫さんがとても不思議で新鮮です。

おねだりしたら、サプライズで返してくれたお弁当バッグに入っていたカップ麺



ダラダラすることが大好きな私は、いかにそれを正当化するか考えます。

特技の「怠惰と惰眠」に「放心」を追加して、虹夫さんを唖然とさせたのは最近の話。

休日は基本的に一日中自宅でのんびりでした。

 

一方で虹夫さんはダラダラが苦手。お休みの日は必ずどこかしらお出掛けしていたそうです。

 

一緒に生活するようになってからも、それはお互いに大切にしています。平日の苦痛を伴う早起きとお弁当作りは、週末のお互いの自由時間の為にあるようなものかもしれません。

週末だけは虹夫さんに起こされることなく、好きな時間まで寝ていられる幸せ。虹夫さんもストレスフリーです。

 

この週末もそうやって過ごしているわけですが、試しに昨夜は睡眠導入剤を服用せずに過ごしてみることにしました。絶対に寝て、起きて、仕事に行く必要がありませんもの。

 

するとどうでしょう。うつらうつらはするものの、ぐっすり眠れない。苦しい。

午前4時でしたが、結局お薬飲みました。それで9時頃までぐっすり。気持ちよく起きられました。

 

質の良い睡眠は大事です。虹夫さんにも寝ぼけた険しい顔ではなく、すっきりした顔で「おはよう」が言えます。

 

お薬はまだ手放せないけれど、虹夫さんとの距離感をキープしつつ明日も楽しみます。

おやすみなさい。

 

痒い所に手が届く

家事の大分類は「炊事・洗濯・掃除」ですが、小分類はもはや「名もなき家事」です。

 

結婚直後(今も直後ですが)、自分しか食べていない朝食の片付けをしたことをアピールした虹夫さんに「おめーしか食ってねーんじゃー」と言葉は悪いけれど可愛く不満をぶつけてところ、それ以来自分だけが食べた時はきちんと片付けてくれるようになりました。

 

それだけでも私には有難かったのですが、なんとお弁当作りも手伝ってくれるようになりました。

 

あまりにも私が毎朝眠くてツラそうに準備しているのが気の毒に感じたのが最初のようですが、今ではほぼ毎朝私がおかずを調理している間にお弁当箱にご飯を詰めてくれますし、冷凍食品も解凍してくれます。

 

メイクや髪のセットをしながら、この後はゴミを集めて袋を縛って収集場所に持って行って……、なんて考えてキッチンに戻ったら、既に虹夫さんがゴミ袋縛っていたなんてこともあります。

 

洗濯物を畳んでくれるのも当然のようにしてくれますし、そもそも毎朝洗濯機のスイッチを入れてくれるのも虹夫さんです。

 

水切り籠に入れっぱなしだった食器を棚に収納してくれるし、使ったフライパンに水を張ってくれていたのも嬉しかった。

 

大河ドラマを見ていたらお供のハイボールが空いてしまって、仕方なくテレビにのみ集中していたら無言で日本酒を注いでテーブルに置いてくれたりもしました。

 

結婚生活って、もっと自分ひとりで抱え込むものだと思っていました。

あまりに虹夫さんがよく気が付いてくれるので、先回りされて買い物が重複しないように、何か日用品を購入したら「ボディソープの詰め替えは買っておいたからね」なんてご報告しています。

 

虹夫さんと食べた別府冷麺

元々は汚部屋住まいだった私。

 

こんな私と一緒にいてくれることを選んでくれたのだから、結婚を機に虹夫さんには常に清潔な空間で過ごしてもらうのだと決意していました。気負い過ぎてもいけないとは思いつつ、強迫観念すら抱くくらい。

 

強迫観念に気が付いてからは、毎朝の安定剤を飲み忘れることが減りました。

 

虹夫さんが名もなき家事をさり気なくサポートしてくれているおかげで、今日も一日平和に過ごせて、夕食のときはささやかに乾杯しています。

 

お仕事はツラいけれど、朝も弱くて起こしてくれる虹夫さんを困らせてしまうけれど、明日もまた平和な一日になるといいな。

 

明日はお付き合いを始めた大切な記念日です。

いつもより、ちょっと贅沢しようと話しています。

 

酔ってないのに惚気ました。

失礼しました。おやすみなさい。

 

断髪式

一昨年あたりから、人生最後のヘアドネーションをしようと考えていました。

特に目的もなく髪を伸ばしていたのですが、せっかくなので3回目のヘアドネーションに挑戦出来ないかな、と。

 

本当は今年の初め頃には基準の長さを満たしていましたが、その頃に結婚式をすることが決まったので「こりゃ当分切る訳にはいかぬ」となりまして、挙式を終えて約1ケ月経った今、決行を相成りました。

 

選んだのは7年前に最初のヘアドネーションをお願いしたサロン。

 

その3年程後に別のサロンでもヘアドネーションをしています。

 

今回知ったのですが、その前回のヘアドネーション後にいろいろとルールが変更になったらしく、それまではサロンからカットした髪を協会へ送ってもらえていたのだけど、今は寄付者自身で発送する決まりになったそうです。

 

ただし髪の梱包(封入)や宛先の記入などはサロン側がしてくれるので、こちらは郵便局の窓口で送料を確認して切手購入して発送すれば良いだけ。特に難しいことはありません。

 

今回のサロンでは、ばっさりと切った約40cmの髪をチャック付きに保存バックに入れ、それを宛先記入済みの封筒に入れて帰りに手渡してくれました。

 

40cmか~。予想よりも5cmは長かったな。すっきりしたショートボブに整えて頂きました。

 

実はその日は夕食を虹夫さんのご両親から招待されていて、お会いするのが楽しみでした。

案の定、おふたりとも驚いていたけれど、さっぱりしていいね、と好評。

これで掃除もかなり楽になります。

特別公開

次に楽しみだったのが、その髪を洗う時です。

ずっと軽いだろうけれど、お母さんからは物足りなさを感じるかもね、とも言われました。

確かに長年多くて長くて重たかった髪でしたから。

 

シャンプーもトリートメントもずっと量が少なくて済むし、洗い流すのもあっという間です。

ドライヤーも数分。なんて素晴らしい。

 

最後は楽しみというより、恐怖が残ります。

それは『寝癖』

 

ロングヘアなら多少寝癖がついても巻いたり結い上げてしまえば誤魔化せますが、ショートヘアはそれが出来ません。念入りにドライヤーをかけておかないと、朝起きて悲鳴をあげることになります。

 

結果を言うと、思ったよりは酷くなかったです。

寝相も良くないので、それなりにグシャりましたが、まあ想定の範囲内という感じでした。

 

今後は白髪染めも考えていないので、ショートのグレイヘアを楽しむ予定です。

 

私を呼ぶ声

ひとつ前のブログを投稿した夜、虹夫さんから言われた。。

 

「読んだよ。軽く俺のことディスってない?」と。

 

いいえ、気のせいです。

 

 

引っ越しの際に、虹夫さんからお達しがあった。

旧住所にあった3つの大型本棚のうち、新居に持ち込んでも良いのはひとつだけである、と。

どの本棚も皆愛おしい。全てに思い入れがある。

 

それでも泣く泣く、一番の古株で頑丈な本棚と、新参者のカラーボックスは転居を許された。

 

友人からの長崎土産。2枚あるハズレの激辛は、見事に私たちにあたしました。

 

 

可哀そうなのは180cmもありながらすげなくあしらわれた可哀そうな子たち。

「この子にも、この子にも思い入れがあるの!」と虹夫さんに訴えてみたけれど、「そもそも本棚に“この子”とか言わんけん」と、かなり引き気味に返されただけ。悲しい。

 

SNSで譲渡先を募ったところ、意外にもすんなり申し出てくれる人が現れた。

 

引っ越しも済んで、少し落ち着いた頃に虹夫さんに頼んで軽トラでお届けに行った。エアコンの効きは悪いけど、ちょっとしたドライブを楽しむ。

 

先方は本が増えて、収納場所に困っていたそうです。

ありがたいことに2つ共まとめて引き取って頂けた。

 

 

ある朝、眠くて眠くて、でもお弁当作りと出勤の支度をしなければならず、何度も床に座り込んでは眠気と戦っていた。

 

やがて遂に耐え切れなくなった私は、虚ろな顔で呟いた。

 

「布団が呼んでる……」

 

虹夫さん、唖然。

 

「時々おかしなこと言うね」だそうですが、あ、時々ですか。良かったです。

 

感性の違いだろうけど、と虹夫さんは続けた。

 

「本棚は本棚だし、布団は呼ばないよ」と言われたのは、私にはかなり衝撃的だった。

 

布団に呼ばれた経験のない人なんて、この世にいるのか。

 

本棚は捨てたのではなく、里子に出したのだと言っても不思議そうにしている虹夫さんとは、根本的なところでは相容れないのかもしれない。

 

 

不満をぶつけるタイミング

少し前に、メンタルクリニックの診察日がありました。

 

前回の診察から約一ヶ月。その間に挙式をし、名前が変わり住所が変わり……。

 

新生活はどうかと聞かれて、夫である虹夫さんが如何に私に理解があって救われているかを話した。

 

普通なら私の独特な言い回しや行動に苛々してもおかしくないのに、虹夫さんはそんな私を見て楽しんでくれるし根気強く相手をしてくれる。

さすがに酔っ払って半生を語り出した時は「そろそろ寝ようか」と歯を磨きだしてけれど。

 

そんな優しい虹夫さんにも、多少なりとも不満はある。

 

私は朝食をとらないので、朝は虹夫さんが自分のタイミングで適当に食事をとるのだけど、その時に使った食器を片付けたことを、そも「俺、家事してる」かのようにアピールした。

貴方しか食べていないものを、何故私が当たり前に片付ける前提なのか。

 

元汚部屋住人の私は、現在は如何に虹夫さんに清潔で快適な空間で過ごしてもらえるか常に意識して、毎日水回りを片付けている。

その片付けたキッチンに、夜食に食べたラーメンの丼と鍋をそのままシンクに放置されたことがある。

せめて残したスープは捨てておいてほしかった、と思いながら片付けた。

 

そんな不満を溜め込まないように、きちんと伝えたところ、翌日の朝食後は自ら食器を洗っていたし、洗濯機も回してくれた。

その間に私はもそもそと起き出して、支度をして、虹夫さんが洗濯しておいてくれた洗濯物を干してから一緒に出勤する。

 

言ってみるものである。

 

そんな話をドクターに話したところ、溜め込まずに不満を伝えて互いに改善を図るのは良いことだけど、それを話すタイミングが大事だよ、と言われました。

 

そうなのです。

どんなにこちらに理があっても、ぶつけるタイミングを誤れば相手に伝わりづらいこともあります。

 

今回とても運が良かったのは、直前に虹夫さんのご両親に招待されて、ご自宅で食事をしたこと。

帰る間際、お父さんとふたりきりになる瞬間がありました。その時にお父さんが言ったのです。

 

「あいつ、我が儘やろ? まぁあんな奴やけど、よろしく頼むわ」と。

お父さんの気遣いが嬉しくて、帰宅後に虹夫さんに良い機会だと思って話しました。

 

「さっき帰る前に、お父さんにこう言われました。私は貴方を我が儘とは思わないけど、少し不満があります」

そうして、食器云々の話をぶつけてみた訳です。虹夫さんは黙って聞いてくれて、翌日から改善されたのは前述の通り。

 

ドクター曰く「もう何も言うことはないね」と。

 

どうやら今回のエピソードは完璧だったようです。やったね。

 

 

もう若くない年齢からの共同生活なので、あれやこれやと感情を衝突させながら関係を築き上げていく時間がもったいない。

せっかくもう若くないのなら、経験値からくる感情のコントロールとタイミングの図り方で、まるく穏やかに生きていきたいものです。

 

熟年新婚生活

入籍から約20日。

今夜は初めての、私と虹夫さんのフリータイムです。

 

虹夫さんとお付き合いを始めた頃から、お互いの自由な時間は尊重しようと決めていました。

 

元々虹夫さんはひとり飲みが好きで、毎週末は飲みに出ていた人です。私と付き合い始めてからも、基本的にそれは変わりませんでした。

 

この度めでたく入籍したけれど、やはりそれは変わらず。

それどころか今日までなんだかんだと多忙で一緒にばかり行動していたので、虹夫さんそろそろ限界来ていたかな?

この週末は夕方からひとりで出てくるから、と自ら宣言してきました。

 

私も長い独り暮らしで年中無休のフリータイムを20年以上生きてきたので、今こうして虹夫さんと生活出来ているのは幸せだけれど、やはり自由は欲しい。虹夫さんはまったく興味がないというミュージカル映画や、塩沢兼人さんが出演していた作品のDVDも思うままに鑑賞したい。

 

何より、こうしてブログを書く時間が欲しい。

 

酒飲みの酒飲みによる酒飲みのためのウェルカムドリンク

 

夕方から出掛けた虹夫さん。私はご近所のスーパーで買い物をして、入浴を済ませたら簡単な料理とハイボールを作ってテレビの前にスタンバイ。

独り暮らし時代からは何倍も大きくなった画面で、もう何十回も観ている『サウンドオブミュージック』を感動で打ち震えながら鑑賞しました。

 

こうしているうちに気付いたのだけれど、これまでは常に自由な時間しかなかったので無計画にダラダラ好きなことをしておりました。

でも、今夜は時間は未定だけれど虹夫さんは帰宅する。自由時間は有限なのでございます。

 

やりたいことをすべて虹夫さんが帰ってくるまでに満喫するにはどうするのが良いか。

少しくらいは部屋の片付けもしたいし。

 

超が付くくらいに苦手だった「計画性のある生活」が、半ば強制的に実践されることになった訳ですね。良かったのか悪かったのか? 勿論良いに決まっています。

 

熟年だからこそなのか、そういった流れが自然に受け入れられています。

 

 

若い頃だったら自我が勝って、相手を尊重するなんて考えが持てたかどうか。

考えは理解は出来ても、納得して実践出来たかどうか。

正直、自信はありません。

 

取り敢えず今夜はやりたかったことを一通り出来たので、これからもう一本缶ビール飲んじゃおうかな、とか思っています。

 

おやすみなさい。